東京都千代田区の旅行代理店「グローバルピースE-YSK株式会社」に破産開始決定 格安旅行が主力、競合激化で業績悪化

官報（6756号）によると、東京都千代田区神田須田町の「グローバルピースE-YSK株式会社」（代表取締役：三宅泰史）は4月1日、千葉地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年（フ）第224号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月29日午前11時、破産債権の届出期間は5月2日までとなっている。また、破産管財人には南部朋子弁護士（弁護士法人リバーシティ法律事務所、千葉県市川市市川南1-9-23 京葉住設市川ビル5階、電話：047-325-7378）が選任されている。

同社は1989年（平成元年）9月に「株式会社アルファリゾート・トラベル」として設立され、2015年6月に現商号に変更した第2種旅行業者。東京を出発地とする国内各地へのツアー旅行を主に取り扱い、特に九州方面への格安旅行を主力としていた。

2010年8月期には6億5000万円の売上高を計上していたが、その後は他社との競合激化により売上高が縮小するなど業績が悪化、近年は年間の売上高が3億円台にまで低下するなど、日常の取引に関する支払すら困難になる状況に陥ったため、2015年12月10日に全事業を停止し、東京地方裁判所に自己破産申請の準備に入っていた。