東京都港区の石油化学製品製造「千葉フェノール株式会社」に特別清算の開始決定 国内需要減などで2014年9月に操業停止

信用調査大手の帝国データバンク、東京商工リサーチおよび官報(7088号)によると、東京都港区東新橋の「千葉フェノール株式会社」(代表清算人:伊澤一雅)は8月14日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。事件番号は平成29年(ヒ)第2068号で、負債総額は約49億582万円(平成29年3月期決算時点)となっている。

同社は1990年9月に三井化学【4183】と出光興産【5019】の合弁会社として設立された石油化学製品製造会社。出光興産の千葉工場内にプラントを開設し、1993年6月に操業を開始。株主である両2社からの受注により、フェノールおよびアセトンを製造し、両社に供給。2008年3月期には約428億3600万円の年間売上高を計上していた。

しかし、その後は国内需要の減少やアジア地域における設備の新増設による供給過剰のため輸出採算が悪化。稼働率の低下を余儀なくされ、2012年3月期の年間売上高は約228億1690万円にまで縮小していた。このため、親会社2社は抜本的な事業構造改革について協議を行い、その結果として2014年9月30日をもって同社のフェノールプラントの操業停止を決定していた。*1 2017年6月30日に開催された株主総会の決議により解散し、清算処理に移行していた。

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*1千葉フェノール株式会社のフェノールプラント停止について(2014年2月6日、三井化学株式会社・出光興産株式会社)

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