新潟県上越市のライブハウス経営「株式会社タダエンターテイメント」に破産開始決定 後継者不在で継続を断念

官報(7071号)によると、新潟県上越市の「株式会社タダエンターテイメント」(代表取締役:多田新)は7月20日、新潟地方裁判所高田支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成29年(フ)第54号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年10月16日午前10時、破産管財人には渡辺伸樹弁護士(弁護士法人新潟第一法律事務所上越事務所、新潟県上越市木田2-1-1 山和ビル6階、電話:025-527-3331)が選任されている。負債総額は上越タウンジャーナルの報道*1 によると約8000万円とのこと。

同社は1994年3月に設立された喫茶スペースを併設したライブハウスの経営会社。同社は1855年(安政2年)に西洋小間物や売薬を事業として創業し、1949年3月に法人化した「合資会社多田金」の流れを汲む会社で、設立時に多田金から事業を移管し、レコード専門店「多田金」を経営。最盛期には新潟県内に5店舗を展開し、1996年には約4億500万円の年間売上高を計上していた。しかし、音楽のインターネット配信やAmazon.co.jpなどのインターネット通販の台頭により業績が悪化し、2012年11月にはレコード専門店としての営業を終了。以後はライブハウスや飲食業を事業として展開していたほか、無在庫の受注販売店としても営業を継続していた。しかし、経営を承継できる後継者がいなかったことなどから、事業の継続を断念し、今回の事態となったという。


*1高田本町の老舗「多田金」が7月3日に営業を停止 負債8000万円(上越タウンジャーナル、2017年7月4日 19:03)

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