岡山県倉敷市の就労継続支援A型事業所「株式会社あじさいの花」に破産開始決定

画像は本文と関係ありません
官報(第7420号)によると、岡山県倉敷市の「株式会社あじさいの花」(代表取締役:市川孝子)は2018年12月19日、岡山地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成30年(フ)第552号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成31年3月14日午後1時30分、破産管財人には石川敬之弁護士(つばさ法律事務所、岡山県岡山市北区弓之町10-20 テミス弓之町2階、電話:086-223-5250)が選任されている。

同社は2015年2月に創業した就労継続支援A型事業所。一般社団法人「あじさいの輪」(2017年7月に経営破綻)の関連企業で、障害者約130人を雇用し、コインランドリーのメンテナンス作業のほか、漬物の製造などを事業として展開していた。しかし、実際には事業収益だけでは経営が成立しておらず、公的補助によって経営を維持している状態だった。そのような中、厚生労働省による障害福祉サービス等報酬の改定が行われたため経営が悪化し、2017年9月に民事再生法の適用を申請、2018年7月に民事再生計画の認可を受けていた。

しかし、同年9月に同社役員が障碍者の労働時間の水増しにより助成金を不正受給していたとして詐欺容疑で逮捕されたことから信用が失墜。12月に事業所を廃止するとして11月には雇用者に解雇を通知していたが、再就職先のあっせんが不十分だとして倉敷市から障害者総合支援法に基づく勧告を受けていた。なおその後、勧告を受けても解雇する障碍者の受入先を探す責務を十分に果たさなかったとして、倉敷市から障害者総合支援法に基づく事業所の指定取り消し処分を受けている。


コメントを投稿

コメントを投稿

削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。

Powered by Blogger.