佐賀県上峰町の家具部品製造業「有限会社アドバンス」に破産開始決定


官報(第1029号)によると、佐賀県三養基郡上峰町の「有限会社アドバンス」(代表取締役:宮原 猛)は7月18日、福岡地方裁判所久留米支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第100号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年10月5日午後1時30分、破産管財人には白水由布子弁護士が選任されている。負債額は約9200万円。

同社は1974年に久留米工芸として創業し、1990年に法人改組した家具部品製造業者。テーブルやたんすに使用される前板などの家具部品を製造するほか、店舗向けオーダー什器の製作等を手掛け、2020年8月期には約1億円の年間売上高を計上していた。

近年も福岡空港国内線カゴパスカウンターの什器製作・取付を手掛けるほか、自社オリジナル製品として天然木製のカードケースやタブレットスタンド、つみにっか(積み木のおもちゃ)などを企画・製作していたが、取引先が海外製の安価な家具にシェアを奪われるなど業況の悪化が響き、資金繰りがひっ迫する事態となっていた。


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