島根県松江市の水産加工品メーカー「有限会社長岡屋」に破産開始決定 1738年創業の老舗


官報(令和5年7月27日 号外第157号)によると、島根県松江市の「有限会社長岡屋」(代表取締役:長岡 誠一郎)は7月12日、松江地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第99号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年11月28日午後1時30分、破産債権の届出期間は8月9日迄となっている。また、破産管財人には大野敏之弁護士が選任されている。負債額は約5億7800万円。

同社は1738年に創業し、1975年8月に法人改組した水産物加工品の製造・販売を事業とする会社。島根県内では「長岡屋茂助」の屋号で知られ、トビウオを原料とする「あご野焼」をはじめとする水産練り製品を製造し、地元百貨店や土産物店、スーパーマーケットなどに販売。また直営店も2店舗ほど展開し、2018年5月期には約2億6700万円の年間売上高を計上していた。

しかし近年は新型コロナウイルスの影響による土産物需要の減少や魚食離れなどの食習慣の変化から売上が低迷。松江市内に建設した工場関連の経費などから約6700万円の欠損を計上して債務超過の状態となっていた。


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