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官報(第972号)によると、岩手県久慈市の「久慈市冷凍水産加工業協同組合」(代表理事:三浦 勝年)は4月25日、盛岡地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第99号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年7月25日午前11時、破産管財人には太田秀栄弁護士(太田秀栄法律事務所、岩手県盛岡市中央通1-12-7 仁王惣門ビル5階B号室、電話:019-601-8256)が選任されている。負債額は約7億8000万円。
同組合は1976年に種市町(現洋野町)と久慈市の水産加工業者17社の共同出資により設立された協同組合。82.5tの冷凍倉庫と約5000tの冷蔵倉庫及び加工施設を有し、同地で水揚げされるサバやイワシ、イカなどをしめさばなどに加工し、全国のスーパーマーケットなどに出荷していた。しかし2011年3月に発生した東日本大震災に伴う津波により工場及び事務所棟が被災。同年7月に工場を再開し、新商品として「炙りしめさば」を発売したものの、売上は震災前と比べて3割減ほどにとどまっていた。
このような中、燃料費の高騰や不漁による原料価格の上昇により先行きの見通しが立たなくなったとして2023年4月に事業を停止し、今回の事態となった。
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