官報(第1009号)によると、佐賀県佐賀市の「株式会社ティックワールド」(代表取締役:安藤 真弓)は6月16日、佐賀地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第166号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月14日午後2時、破産管財人には桑原健弁護士(桑原健法律事務所、佐賀県佐賀市松原1丁目3番2号 深川ビル3階、電話:0952-37-6000)が選任されている。負債額は約3億4000万円。
同社は1990年に神戸市で創業し、1992年3月に法人改組した靴の製造・販売を事業とする会社。「靴工房ジャンボ」の屋号で佐賀県や福岡県、熊本県に靴販売店を展開するほか、佐賀県内に靴の製造工場を開設し、自社企画品などの製造を行っていた。また、資材調達やアウトソーシングのため、中国に駐在員事務所を置いていた。
しかし近年は市場に価格を重視した安価な靴が大量に出回るようになるなど業況が悪化。従来の店舗販売に加えインターネット通販を始めるなどの施策も行っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による店舗販売の減少を賄うには足りず、厳しい経営を余儀なくされていた。

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