官報(第1060号)によると、北海道千歳市の「株式会社PPN(旧商号:丸駒温泉株式会社)」(代表清算人:佐々木 義朗)は8月29日、釧路地方裁判所から特別清算の開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(ヒ)第1004号。
同社は1915年に創業し、1981年3月に法人改組した元旅館経営会社。支笏湖の北西岸に位置する老舗旅館「丸駒温泉旅館」を経営するほか、2007年には対岸の支笏湖温泉東岸部に所在する翠明閣(現:レイクサイドヴィラ翠明閣)を傘下に収めるなど業容を拡大し、2019年12月期には約6億7500万円の年間売上高を計上していた。
しかし、従前から借入金負担が重荷となっていたことに加え、近年の新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年12月期の年間売上高が約4億9200万円となり赤字を計上。自力再建は困難と判断し、2021年8月に約8億3000万円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請していた。
今回の事態は中小企業再生ファンド「ルネッサンスエイト投資事業有限責任組合」がスポンサーとなり進めていた民事再生計画により新設した新会社に2021年12月に事業譲渡したことに伴うもので、2022年12月には再生手続きを終結させたうえで法人の解散を決議していた。
なお、丸駒温泉及び対岸のレイクサイドヴィラ翠明閣などの旅館は経営を引き継いだ新会社により現在も継続して営業されている。