民間信用調査大手の帝国データバンク及び官報(第1055号)によると、山形県米沢市の「株式会社エスエス」(代表清算人:齋藤 雅一)は8月22日、山形地方裁判所米沢支部から特別清算開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(ヒ)第1001号で、負債額は2023年2月期末時点で約36億7000万円。
同社は1989年4月に株式会社セゾンファクトリーとして設立された食品メーカー。全国の厳選した素材を使用してドレッシングやジャム、デザート等の食料品製造を手掛け、業界としては後発ながら高級加工食品メーカーとして成長。有名百貨店内の直営店、委託店での販売のほか、お中元・お歳暮などのギフトを中心に食品卸業者や個人向け販売なども行い、2016年2月期には約32億1500万円の年間売上高を計上していた。
しかし同期には不良在庫の処理などにより約7億6200万円の当期純損失を計上して債務超過に陥るなど、採算性に乏しい経営状況が続き、在庫処分や不採算店舗の閉鎖など業容縮小による立て直しを図ったが赤字決算が続く状態となっていた。また、近年は新型コロナウイルスの影響による販売不振もあり2021年2月期は年間売上高約21億3300万円に対して、当期純損失約7億9600万円を計上するなど厳しい経営を余儀なくされていた。
このような中、山形県中小企業活性化協議会のスキームにより第二会社方式での事業再建を行うこととなり、2022年9月に山梨県のASフーズが受皿会社として同年6月に設立した新会社に事業を譲渡。現商号に商号変更し、今年6月30日開催の株主総会の決議により解散していた。

コメントを投稿
削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。