官報(令和5年9月7日 号外第187号)によると、東京都新宿区西新宿の「株式会社ミュージック・テイト」(代表取締役:増田 洋三)は8月23日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第5046号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年11月16日午後2時30分、破産債権の届出期間は9月20日迄となっている。また、破産管財人には望月克也弁護士が選任されている。負債額は約1億2000万円。
同社は2004年5月に設立されたCDショップ経営会社。戦後まもなく開業したレコード店「帝都無線」運営会社から会社分割を行う形で設立された会社で、紀伊国屋ビル内の紀伊国屋店など「帝都無線」店舗の一部を承継し、都内に店舗を展開。落語や浪曲、演歌などの方面に強いレコード店として名を知られており、2009年10月期には約6億7000万円の年間売上高を計上していた。
しかし、その後はCDの流通減少など業況が悪化し減収傾向となり、2011年に店舗を西新宿の1店舗に集約するとともに落語・演芸にジャンルを特化。店舗内において落語家による寄席やサイン会などのイベントを開催するなど、新規ファンの掘り起こしや需要の訴求を図っていたが、新型コロナウイルスの影響でイベント開催が困難となり2020年10月期以降は年間売上高が約2億円を下回る状況が続いていた。
雇用調整助成金の活用やゼロゼロ融資などで凌いでいたものの厳しい経営状況が続き、2022年には閉店すると決めたものの、店舗存続を願った人気落語家や講談師の支援の下、クラウドファンディングを実施。クラウドファンディング自体は成功し、2024年秋までは店舗営業を継続するだけの資金を確保し、ヴィジュアル系専門のCDショップ「自主盤倶楽部」に移転すると告知していたが、業況が改善傾向にならなかったことから2023年8月に事業を停止していた。


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