官報(第1026号)によると、山梨県北杜市の「株式会社清里丘の公園」(代表取締役:小林 昭治)は7月11日、甲府地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第118号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年10月19日午後3時、破産管財人には石川善一弁護士が選任されている。負債額は約5億9800万円。
同社は2003年10月に設立された元レジャー施設運営会社。八ヶ岳の南東麓に広がる清里高原で山梨県が所有し、清里ゴルフコースやオートキャンプ場、パターゴルフ場などを含むレジャー施設「清里丘の公園」(1986年7月開園)の指定管理者として2004年4月から管理・運営を行っていた。収益の多くはゴルフコースの運営により賄われており、2007年3月期には約8億3000万円の年間売上高を計上していたが、他のゴルフ場との競争や新型コロナウイルス感染拡大の影響により2021年3月期には約4億円弱ほどに売上を落としていた。
これまでは同社が契約更新を続けてきたが、2022年秋に行われた令和5年4月1日から令和9年3月31日までの期間の指定管理者募集において、同社以外に桔梗屋(笛吹市)が名乗りを上げ、山梨県への納付金額が上回ったことなどから桔梗屋が指定管理者に選定された。これにより2023年1月をもって同社による同施設の管理・運営が終了したが、同施設以外の事業を持っていなかったことから同社は事業存続が困難となり、今回の事態となった。
 
 

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