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官報(第1025号)によると、東京都千代田区麹町の「株式会社椎の森発電所」(代表清算人:荒木 秀輝)と関連の「株式会社茂原火力発電所」(同所、同代表)の2社は7月10日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けたことがわかった。
事件番号は令和5年(ヒ)第2039号及び第2040号で、負債額は椎の森発電所が約154億円。茂原火力発電所が約158億円の2社合計で約312億円となっている。
椎の森発電所は2015年10月、茂原火力発電所は2016年12月に設立された元発電所運営会社。椎の森発電所は千葉県袖ヶ浦市内に、茂原火力発電所は千葉県茂原市内において、新電力大手だった株式会社F-Powerに発電した電力を販売する計画で天然ガスを燃料とする火力発電所を建設し、運営していた。しかし両社の単独契約先だったF-Powerが2021年3月に会社更生法の適用を申請し経営破綻したことから経営計画が頓挫。他社との供給契約締結を試みたものの条件面で折り合いがつかず破談となり、債務超過の状態であった両社は建設費用の支払いが困難となっていた。
こうしたなか、出資していたファンドの特別目的会社の主導で2社の発電所を新設会社に移管したうえで、その新設法人を東京ガスのグループ会社「株式会社東京ガスコルザパワー」に売却。2社は2023年3月16日に株主総会の決議により解散。同年6月6日に東京地方裁判所に特別清算の申請を行っていた。
 
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