官報(第1031号)によると、石川県金沢市の「株式会社SLACKTIDE」(代表取締役:細川 博史)は7月24日、金沢地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第195号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年11月24日午前10時、破産管財人には髙木利定弁護士が選任されている。負債額は約2億5000万円。
同社は2015年2月に設立されたホテル経営会社。北陸新幹線開業後の観光客需要取り込みを企図して宿泊施設の企画・開設準備を行い、2016年10月にドミトリータイプの宿泊施設「Kaname HOSTEL」を開業。並行して一般ホテルの開発も進め、2017年4月にホテル「Kaname Inn Tatemachi」を開業するなど業容を拡大させていた。また、町おこし事業として築100年超の町家をリノベーション下コミュニティスペース「金沢にじのま」や会員制アートスタジオ「fishmarket」などのデザイン・設計・施工なども手掛けていた。
しかし近年は新型コロナウイルスの影響によりインバウンド需要が激減。Kaname HOSTELやホテル内で営業していたカフェバー「KANAZAWA MUSIC BAR」などを段階的に廃止するなど業容を縮小したほか、コロナ融資制度を活用して凌いでいたが、光熱費の高騰など運転資金が嵩んだことから自社でのホテル運営を断念。ホテル事業を他社に譲渡し、町おこし事業を主軸とする経営再建策を進めようとしたものの、ホテルの譲渡による債務圧縮が想定を下回り、債務の償還期限が迫るなか、事業継続を断念する形で今回の事態となった。

コメントを投稿
削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。