官報(第1015号)によると、愛知県一宮市の「株式会社DIMS医科学研究所」(代表取締役:玉野 静光)は6月27日、名古屋地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第1223号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年11月1日午後3時、破産管財人には池田伸之弁護士(池田総合法律事務所、愛知県名古屋市中区丸の内1-17-19 キリックス丸の内ビル802、電話:052-684-6290)が選任されている。
同社は1978年に大雄会医科学研究所として創業し、1979年に有限会社大雄会医科学研究所として法人改組した「中期発がん性試験」を行う医学研究受託会社。短期間に高精度で化学物質の発がん性を予測する「中期発がん性試験」の手法を名古屋市立大学とともに開発し、その手法が厚生労働省の医薬品非臨床ガイドラインに掲載されるなどの実績を誇っていた。しかし近年は医薬品メーカーの研究費削減などの影響で経営不振となり、資金繰りが限界に達したことから今回の事態となった。
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