官報(第1012号)によると、北海道函館市の「株式会社函館シーサイドカントリークラブ」(代表取締役:遊佐 克彦)は6月23日、函館地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第149号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年9月7日午後2時30分、破産管財人には野崎渉弁護士(五稜郭法律事務所、北海道函館市柳町9-14、電話:0138-33-1551)が選任されている。負債額は約13億円。
同社は1975年に営業を開始したゴルフ場「函館シーサイドカントリークラブ」の経営会社。ゴルフ場の営業開始時の前身会社はニッシンジーエフ株式会社で、道外からの利用客にも好評を博し、2002年1月にはこぶしゴルフ倶楽部(岐阜県)を経営していたセントラル開発と合併するなど業容を拡大していた。その後、中央三井信託銀行(現:三井住友信託銀行)による株式譲渡により経営交代が行われ、2002年5月に会社分割を行う形で同社が設立されている。
同社はゴルフ場を複数経営している朝日コーポレーション傘下のゴルフ場運営会社として事業を展開していたが、2022年に株式売買によりノザワワールドの関連会社が親会社となったものの運営は継続していたが、同年8月の豪雨により被災。コース内の安全確認を実施したところ、橋梁の修復工事が必要となるなどの大きな被害が発生していると判明したとして営業を休止していた。

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