官報(平成29年3月1日 号外第40号)によると、東京都千代田区丸の内の「丸の内キャピタル株式会社」(代表清算人:山岸義久)は平成29年2月27日に開催された株主総会の決議により同年2月28日付で解散していたことが分かった。

同社は2008年4月に三菱商事【8058】と三菱UFJ証券(現:三菱UFJ証券ホールディングス)の折半出資により設立された投資事業有限責任組合財産の運用会社。同年5月に丸の内キャピタル第一号投資事業有限責任組合を組成。タカラトミー【7867】やジョイフル本田【3191】、成城石井など4社に対して総額約500億円を投資・運用していた。

2016年3月末にジョイフル本田の発行済み株式の約3割に相当する1621万株を香港の投資ファンド「Baring Private Equity Asia(ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア)」に389億円で譲渡し、資金回収を終えた*1 ことと、2016年3月に組成された第2号ファンド(丸の内キャピタル第二号投資事業有限責任組合)の運用を新設された「株式会社丸の内キャピタル」(代表取締役:朝倉陽保・以下、新社)が行うこととなったため、新社に従業員を移籍させ、同社は清算することとなったという。*2

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*1ジョイフル本田、香港の投資ファンドが筆頭株主に(日本経済新聞、2016年3月18日)
*2【第70回】丸の内キャピタルの朝倉陽保新社長が語る「2号ファンド」の投資戦略(マールオンライン、2016年6月14日、全文を読む場合は要会員登録)