山形県上山市二日町の商業施設運営「上山二日町ショッピングセンター協同組合」に破産開始決定 大型商業施設の進出で核店舗を失い継続断念
官報(6782号)によると、山形県上山市二日町の「上山二日町ショッピングセンター協同組合」(代表取締役:鏡達夫)は5月18日、山形地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第67号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年9月8日午後3時20分、破産債権の届出期間は8月8日までとなっている。また、破産管財人には伊藤三之弁護士(伊藤三之法律事務所、山形市宮町5丁目12番21号、電話:023-633-7860)が選任されている。
同組合は地元中小企業の出資により1993年12月に設立された商業施設の運営業者。1996年2月に中小企業高度化資金制度を活用して約9億5000万円を借り入れ、官民複合型施設「ショッピングプラザ・カミン」(1996年開設)の商業スペースを購入し、加盟事業所の負担金と賃料収入で施設運営を行っていたほか、新規テナントの募集や催事の誘致などを手掛けていた。*1
しかし、景気低迷に伴う個人消費の落ち込みの上、近隣にヨークベニマルを核店舗とする複合商業施設「ヨークタウン上山」*2や会員制倉庫型量販店「コストコ かみのやま倉庫店」がオープンする*3など業況が極端に悪化する事態となり、核店舗として運営されていた食品スーパー「生鮮館ウエル」が2016年3月末をもって閉店した*4ことから集客力と賃料収入の大半を失うことになったため、これ以上の運営継続は困難と判断し、4月25日に事業を停止*5し、自己破産申請の準備に入っていた。なお、同施設における貸し会議室や駐車場の運営は上山二日町再開発株式会社が行っているため、継続して利用が可能。また、上山市立図書館なども運営は継続される予定となっている。
*1:上山のカミン運営、自己破産 Sセンター協同組合、負債総額8億9000万円(山形新聞、2016年4月27日)
*2:10月末開業「ヨークタウン上山」ヤマダ電機、マックなど出店(山形コミュニティ新聞、2012年8月10日)
*3:コストコ、上山店の入会受付始まる(河北新報、2015年6月03日)
*4:カミン(上山市)のウエル 13年の歴史に幕/3月末 競合店に押され(山形コミュニティ新聞、2016年3月11日)
*5:「上山二日町ショッピングセンター協同組合」発行の《カミン商品券》をお持ちの方へ(東北財務局、2016年5月13日)
同組合は地元中小企業の出資により1993年12月に設立された商業施設の運営業者。1996年2月に中小企業高度化資金制度を活用して約9億5000万円を借り入れ、官民複合型施設「ショッピングプラザ・カミン」(1996年開設)の商業スペースを購入し、加盟事業所の負担金と賃料収入で施設運営を行っていたほか、新規テナントの募集や催事の誘致などを手掛けていた。*1
しかし、景気低迷に伴う個人消費の落ち込みの上、近隣にヨークベニマルを核店舗とする複合商業施設「ヨークタウン上山」*2や会員制倉庫型量販店「コストコ かみのやま倉庫店」がオープンする*3など業況が極端に悪化する事態となり、核店舗として運営されていた食品スーパー「生鮮館ウエル」が2016年3月末をもって閉店した*4ことから集客力と賃料収入の大半を失うことになったため、これ以上の運営継続は困難と判断し、4月25日に事業を停止*5し、自己破産申請の準備に入っていた。なお、同施設における貸し会議室や駐車場の運営は上山二日町再開発株式会社が行っているため、継続して利用が可能。また、上山市立図書館なども運営は継続される予定となっている。
*1:上山のカミン運営、自己破産 Sセンター協同組合、負債総額8億9000万円(山形新聞、2016年4月27日)
*2:10月末開業「ヨークタウン上山」ヤマダ電機、マックなど出店(山形コミュニティ新聞、2012年8月10日)
*3:コストコ、上山店の入会受付始まる(河北新報、2015年6月03日)
*4:カミン(上山市)のウエル 13年の歴史に幕/3月末 競合店に押され(山形コミュニティ新聞、2016年3月11日)
*5:「上山二日町ショッピングセンター協同組合」発行の《カミン商品券》をお持ちの方へ(東北財務局、2016年5月13日)