官報(第1044号)によると、岩手県上閉伊郡大槌町の「株式会社山岸産業」(代表取締役:山岸 一)は8月10日、盛岡地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。事件番号は令和5年(フ)第190号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和5年11月30日午前11時、破産管財人には松本良啓弁護士が選任されている。負債額は約2億6000万円。
同社は1996年2月に石山製作所として創業し、2000年1月に有限会社山岸産業として法人改組した特殊鋼、非鉄金属のプレート製造加工及び販売を事業とする会社。顧客の要望に応じてステンレスやアルミなどの金属材料や特殊鋼を帯鋸盤で切り出し、フライス盤で切削加工していた。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災による津波被害を受け本社が全壊する大きな被害を受け、復旧には1年以上を要していた。
その後は金属プレート製造を引き続き主力とするものの、「被災経験を活かした新たなものづくり」として、非常用小型発電機「ELSONA(エルソナ)」や電動アシスト三輪自転車「EMCAT」などを開発し、販売していた。しかし近年は新型コロナウイルスの影響による受注減少から業績が悪化し債務超過となっていた。なおELSONAなどの非常用発電機販売事業については製造委託先であったSSJホールディングスに譲渡している。

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