島根県江津市の第三セクター「株式会社風の国」が解散 リゾート施設「森林総合公園風の国」を運営、施設の民間売却で事業停止

官報（平成31年4月9日 号外第71号）によると、島根県江津市の「株式会社風の国」（代表清算人：松原 三朗）は2019年3月25日に開催された株主総会の決議により3月31日付で解散していたことがわかった。

同社は1997年に創業した第三セクター。旧桜江町が若者定住のための雇用確保と地域経済の活性化を目的として整備し、1995年に開園した「森林総合公園風の国」の運営事業者。同施設はホテルやコテージなどの宿泊施設を有するリゾート施設として整備されており、全天候型テニスコートや日帰り入浴に対応する入浴施設なども整備されていた。同社が創業した1997年度には約19万4000人が利用していたが、その後は減少傾向が続き、2017年度には約57000人程度に落ち込んでいた。

このような中、江津市がこれ以上の公費投入は困難だとして、民間への譲渡方針を決定。2019年2月18日に公募型プロポーザル選定委員会を開催し、不動産運営・管理業者の第一ビルサービス（広島市中区）を選定。宿泊施設などの土地・建物を4850万円で売却するとともに、公園・森林区域を年額150万円で貸し出すと決定していた。これを受け、同社は事業を停止し、施設は営業を休止していた。なお、同施設は前述のように運営事業者を変更し、4月26日から営業を再開している。

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