官報(令和3年4月1日 号外第77号)によると、蝶理【8014】の連結子会社で東京都台東区の「株式会社東京白ゆり會」(代表清算人:松浦 一芳)は令和3年3月31日に開催された臨時株主総会の決議により解散したことがわかった。
同社は1948年に編み物教室「白ゆり會」として創業し、1951年に法人改組したアパレルメーカー。「るんびに」「オルベーラ」などのミセスブランドで知られる老舗で、百貨店を中心とした販路を構築。企画から製造・縫製まで国内生産にこだわった品質の高さから固定客を持ち、2013年6月期には19億987万円の年間売上高を計上していた。
その後、2014年に蝶理が約11億円で連結子会社化し、業容の拡大及び連単倍率の拡大を推進するとしていたが、市場競争の激化や百貨店業界の低迷により、収益が減少傾向となり、2020年3月期には売上高が約11億円となり、約6400万円の赤字に転落していた。その後も新型コロナウイルスの感染拡大により収益の向上が見込めないことから2020年10月に2021年2月をもって、全店舗の閉鎖及び事業の収束を発表していた。*1
なお同社によると、「るんびに」及び「オルベーラ」の商標については今後、グループ外の他社に譲渡される予定だとしている。
*1:蝶理4~9月期の繊維事業は大幅減収 子会社の東京白ゆり會の事業を休止(WWDJAPAN、2020年10月28日)
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